刃 物 の 使 い 方 

刃物の使い方について                                                                                           戻る

日常生活では、刃物を使はないと生活できない位に密接に刃物と関わっています。包丁、はさみ、カッタ−ナイフ、かみ剃り、大根おろしミキサ−、皮むき器、etc。

大工道具も刃物のオンパレ−ドです。のみ、かんな、のこ、等です。林業作業も同じく、鉈(なた)、鎌(かま)、鋸(のこ)、斧(おの)等を使います。

1 構造・特徴
  片刃
   特 徴: よく切れる、作りやすい、右利き左利きがある
   用 途: 1部分を切り落とす、薄くスライスする、平たい面に沿って使う
   使用例: デバ包丁、和包丁、さしみ包丁、皮むき器、切り出しのみ、かんな、のこ、なた、かま、はさみ
  両刃
    特 徴: 左右どちらでも使える。
    用 途: 二つに切り分ける。
    使用例: 洋包丁、中華包丁、洋食ナイフ、ペティ−ナイフ、ペ−パ−ナイフ、肥後守、カッタ−ナイフ、カミソリ、斧、なた、日本刀

2 砥石の特徴(刃物はメンテナンスが重要です!!)
   砥石の単位は「番」です。例ば500番の場合、1インチの中に500個の砥石の粒があります。金網の目、サンドペ−パの表示単位としも「番」は使われています。

  粗砥
    目 的: 目こぼれ等、刃物の大きな修正用に使用。
    用 途: 中砥の修正用
    表 示: 500番以下
  中砥
    目 的: メンテナンス(維持、管理)用で、最も使う砥石。
    用 途: なた、斧、かま等は、この砥石だけでOK。仕上げ砥の修正用。
    表 示: 500番〜1200番位
  仕上げ砥
    目 的: 切れ味を良くする。切り口を綺麗にする。
    表 示: 1500番以上

3 刃物を使う森林作業の注意点

   1)各人が、2m以上離れて作業をし、隣で作業している人をたえず把握する。
   2)自分がしている作業が、隣の作業者の位置に及ぶ場合は、声をかける。(声が聞こえない場合は、笛などを使用する。)
   3)傾斜の上・下配置の作業はしない。
   4)傾斜の下向き作業はしない。

4 森林作業でよく使う刃物
   1)かま (稲刈り用に開発された道具で、切り取ったものを必要とするための道具。)
    切るところだけ握って、少したわませ、鎌を引く。ただまっすぐに引くのではなく、刃を滑らせるように引く。
    右利きの人は、左足を引いて作業する。振り回したら、刃こぼれや、刃のまがり、先端の折れ等につながる。
    大鎌は、振り回すために作られた道具で、手鎌の5倍能率があがる。

   2)なた
    切ろうとする木を、少したわませ、ふくらんだ方を切る。鉈を振るときは、右利きの人は、右足を引いて作業する 。
    倒木の枝を払う時は、幹の向こう側の枝を払う。がむしゃらに力を入れるのではなく、鉈の重さを利用する。
   注意:丸研ぎをした鉈は、非常に危険です。切ろうとする物に食い込まず、跳ね返されることがあります。細心の注意をして研ぎましょう。

   3)のこ
    木の大きさに応じた、目の「のこ」鋸を使う。
    「のこ」を引く。日本の「のこ」は、引いて切るように目立て(歯のギザギザ)をしてありますので、押すときには切れません。
    現在「のこ」は、沢山の種類があります。
    a、大工用
      一般的には、両刃鋸、縦引き、横引き、その他いろいろ。これは、乾いた木を切るための鋸。
    b、森林作業用
      伐倒用 :目が粗く、切れ込みが大きい。
      下刈り用:目は中程度、切れ込みは大きい。
      枝打ち用:目は下刈り用と、同じか少し小さめ、切り口が非常に綺麗になる。
      竹切り用:目が小さく、竹に対しては抜群の切れ味を示す。
    注意:森林作業で、生木を切っていると、木の脂(やに)で滑りが悪くなる事があります。
       灯油やガソリン等で濡らした布を、密閉容器に入れて持ち歩くのも良いでしょう。

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